信越五岳トレイルランニングレースのきろく
トレイルランナー石川弘樹氏がプロデュースした、信越五岳を結ぶ全長160kmにも及ぶ山岳エリアと信越高原の各地域を繋いだ壮大なコース設定。
家族や友人が選手にサポートを提供できるアシスタントポイントの設置、夜間走行となる選手の安全に配慮した
ぺーサー(伴走者)の同行を許可する区間の設定など、選手はじめ、沢山の人々がトレイルランニングの魅力を味わえるレーススタイル。
参加者数の制限、大会開催前後のトレイルの検証とメンテナンス等、さまざまな形で自然環境に配慮するとともに、参加費 の一部をコース近隣でトレイルの維持管理や自然環境保護等を行っているグループの活動を支援するために使用。
※HPより抜粋
この大会は、毎年エントリーがスタートするとものの数分で締め切られてしまうほど人気の大会で、私もいつか出たいな〜と憧れていた大会です!
110kmの部と、100mileの部があり、私は110kmに出場しました!
◎コース◎
あまり高低差がなく、走れるトレイルです!
◎装備◎
(もりもりちゃんが作ってくれたマップ!何度も見て元気を貰いました!)
◎目標◎
いつもトレラン大会は、記録は気にせず楽しく走る!をモットーにしていましたが、
今回は18時間切りという背伸びした目標を掲げてレースに挑みました。
◎スタートからバンフ◎
(ロングレースにかかせない NEW-HARE芥田さん)
・朝5:30 110kmスタート!
噂通りの走れるコースで、10km地点を1時間10分ほどで通過し、順調順調と気持ちよく走っていると、前方にシェルを羽織った人だかりが!!近づくと、蜂が大量発生していました😱
すごくすごく怖かったですが、18時間切りのためにここでロスタイムを作るわけにはいかない!行くしかない!と意気込んでシェルを羽織り、突っ込みました。
が、痛い!!!!
刺されました。しかもお尻に。
痛い!すごく痛い😭😭でも、
蜂はまだいるから止まれないし、お尻だから自分でポイズンリムーバー出来ないしで、涙目になりながら1kmほど全力疾走。
そこで、後ろから女性ランナーに大丈夫でしたか?と、声をかけてもらって、そこで初めてポイズンリムーバーしてもらいました😫
なんだか頭も痛くなってきた気がして、どうしたらいいか分からなくてパニック状態に。
ザックの奥底にしまったケータイを取り出し、エマさんに連絡しました。エマさんはすぐに電話をくれて、
『大丈夫。蜂に刺されても完走できる!』
『バンフ(24km地点のエイド)に救護があるから、氷を用意して待ってるよ!』
エマさんと会話して、焦った気持ちが落ち着き、とりあえずバンフ!と、歩き始めました。
ただでさえ痛いのに、歩くと衝撃でさらに痛い。バンフまで行ったらやめよう。なんて、思いながら歩いてると後ろからユーイチさんが!
(蜂ポーズのユーイチさん🐝)
お尻を蜂に刺されたぁー!と、泣きつくと、ポイズンリムーバーしようか!?とにやけ顔。その顔見たらなんだか笑えてきちゃって、笑うと焦りの糸が切れたように気持ちが楽に。少しすると、
バンフまでは写真を撮りながら楽しく走れました。
(やたら蜂ポーズしてくる)
・バンフエイド(24km地点)
ゆーいちさんと一緒にバンフに到着すると、サポートメンバーが!やっと会えた😭🤲用意してもらった氷を刺されたところに当てると、痛みが和らぎました。みんなの笑顔と会話にとても癒されて、ここで辞めたいと思ってたけど、しっかりゴールしなければ!という気持ちになりました。
エイドでは10分と決めてたので、ハイドレに水を汲んでもらったり、トイレに行ったり、サポートメンバーのお陰で手際よく用を済ませて、走り出しました。
(Photo by takashi ueda)
・バンフ(24km)~熊坂(39km)
ここは、袴岳を登りきった後長ーい下り!足に負担をかけないよう、丁寧にくだりました!下りは蜂に刺されたところが衝撃で痛みます😭
けど、ここで18時間切りの目標を再度掲げて、出来るところまでやろう!と走りました。
・熊坂(39km)〜黒姫(52km)
関川はみんな歩いてると思うけど走ろう!
と、エマさんからアドバイスいただいた通り、できるだけ走りました!
そのあとの林道は、少しづつ走るといい!と、ランナーの方にアドバイス頂いたので、走る→歩く→走る→歩くと繰り返しました。
・黒姫エイド(52km地点)
みんなに会えてホッとするも、予定時間よりかなり遅くなってしまったため、余裕なくそそくさ準備。ゼリーとうどんを用意してくれていてみんなの気持ちがとても暖かかったです。
ここで最後にエマさんに、ゆいちゃん、楽しんでね!楽しんで走るんだよ!と、言われて
今回時間を気にしすぎて、必死になりすぎて全然楽しめていないことに気がつきました。
深呼吸して、心の余裕を作って走ろう!とエイドを出ました。
(後半がんばるぞっ!)
・黒姫(52km)~笹ヶ峰(63km)
スキー場の登りのところで、カメラマンの上田さんに会いました。ここでみんなの様子を確認!
上田さんと会話して、楽しむ気持ちを再確認。。笑っていこう!
長い長い林道では、20歩走って10歩歩く!実際にはもっと歩いちゃったけど、少しでも前に前に!と、進みました。
この区間は、いろんなランナーの方と話したり、知り合いに会えたりと、トレランを楽しむことができました。
その後は噂に聞いてた吊り橋!私の時は6人待ちくらいでした。その後の急登も、事前に教えてもらっていたので、たんたんと登ることができました。
(吊り橋渋滞!このくらいの人数ならまだ良い方だったみたい。)
(吊り橋後は急登を登ります!)
・笹ヶ峰高原グリーンハウス(63km地点)
やっとやーっと笹ヶ峰!
もりもりちゃんが黒姫通過した!と、聞いてホッとする。私も頑張ろう!
・笹ヶ峰(63km)~大橋林道(81km)
クロカンコースが広がる。笹ヶ峰まででかなり足を使ってしまったようで、沢山歩いてしまった。ダムの横の階段を登りきったら、アドバイス通り走った。出来るだけ走りました。
(ダムの横の階段)
・大橋林道エイド(81km地点)
ここで補給を。小さめのおにぎりがおいしくて🍙沢山たべました。今回胃が丈夫で全然気持ちが悪くならなかったのが良かったです。
・大橋林道(81km)~戸隠スキー場(93km)
ついに、ヘッデンを点灯する。
路面がドロドロですごく走りづらかったけど、出来るだけ走った。戸隠神社は熊注意!の看板と沢山の鳥居がとても不気味に思えて出来るだけ人に着いて走りました。
・戸隠スキー場エイド(93km地点)
エイドにたどり着くと、もりもりちゃんが!
ここにいるってことは、、、
聞くと笹ヶ峰に10分オーバーで着いたとのこと。
(もりもりちゃん😭
Photo by takashi ueda)
63kmも走れば疲れて早くお風呂に入って寝たいだろう。けど、サポートで残ると、ここの93km地点に来てくれた。
すごく悔しかったと思う。その姿を見て、私は私に出来ることを精一杯やらないというモチベーションに繋がった。
ここではトレラン部Tシャツを作っていただいたMMAの渋井さんにお会い出来たり、ニューハレの芥田さんにテーピング貼り直してもらったり、気分転換できました。
ニューハレ芥田さんいつもありがとうございます!!
(Photo by takashi ueda)
みんなに囲まれてとっても居心地が良くて、ここがゴールだったらどれだけ幸せだろう、、、後ろ髪を引かれつつ、ラスボスへ向かいました。
(エイド出るときはいつもこんな顔
Photo by takashi ueda)
・戸隠スキー場(93km)~飯綱山登山口(103km)
ラスボス瑠璃山!
このあたりは泥沼ズブズブゾーン!
避けるのも疲れるから真ん中をズンズン進みます。もう泥も水もなにも気にしない!!
ここで歩幅の合う100マイルの選手と出会います。色々なこと話しながら時に引っ張ってもらい、瑠璃山頂上目指します。
もう体力も残ってないし、18時間切れそうもない。もう早く行く必要もないか、、と、ゆるゆる歩いていると、力強い足取りのランナーに抜かれ、このままじゃいけない!!と、思い直し、瑠璃山を駆け下りました。
・飯綱山登山口WS(103km地点)
ここはほぼスルー。とにかく走らないと!と、最後の林道7kmへ。
下り基調かと思ったら以外と登る。けど、もう頑張るしかない!泣いても笑ってもあと7kmだから出し切りたい!と、出来るだけ走って走り抜けました。
そして、遠くからゆいちゃーんってみんなの声が聞こえて幸せの瞬間!やっと、やっと、やーーーっとゴール!!!
18時間39分の長い長い旅を終えました。
◎結果◎
目標の18時間切りには届かなかったけど、みんなが笑顔で迎えてくれた。そして、私も精一杯やりきった気持ち、達成感でいっぱいになりました。
楽しかった★